皆さま
こんにちは、viwaスタッフのハチです。
前回の記事に続き、小学校後編をお届けします・
前半記事はこちら↓↓
http://www.viwa.jp/2020/09/blog-post_26.html
さて、この時期家では、いじめを受けていて辛いということを、母親に勇気を出して相談しました。あなたが悪いことをしたのではないか、という疑いをかけられたのです。そのことにより、当時の私は、母親までも自分のことを見捨てるのかと感じ、障がいを持ちながら生きることに疲れを感じるようになりました。また、障がいを持った状態で産んでしまって申し訳ない、と母親に泣かれたこともありました。今となっては、母親なりに親として、私のことを心配してくれていたのか、と思うことができます。ですが当時は、自分に障がいがあることで家族まで悲しませてしまうのなら、私はこの世にいてはいけないのではないか、生まれてきてはいけなかったのだ、と感じてしまっていました。障がいを持っていることで自分ができることは限られ、そのことで家族にも辛い思いをさせてしまうのではないかという無力感で、自分自身の存在を肯定できなくなっていきました。このようなことから、辛いと感じることに寄り添ってくれる身近な存在や障がいを持っていたとしても、できることはたくさんあるから頑張ろう、と一緒に歩んでくれる人が当時の私にとって必要であったと今振り返って思います。当時の私にはそれらがなかったことにより、障がいと向き合っていく中で前向きな考え方をなかなか持てませんでした。
一方で、地元の小学校で学校生活を送ったことで良かったと思うこともあります。それは、晴眼の子に自分の障がいについて伝える力を身につけることができた点です。私は授業の時間を借りて、自分の障がい、視覚障がい者が利用している補助具に関する紹介をクラスメイトにしたことがあります。分かりやすく伝えるにはどのような工夫をした方が良いのか、具体的に自分がしてほしいことは何なのかを自己分析し、周囲に伝える練習となりました。この経験があったことで、中学生以降に自分のことについて紹介するときも、専門用語をあまり使わずに、支援してほしいことや自分の症状などを伝えていくことができるようになりました。
確かに、いじめの対象となるということは好ましいことではないと思います。私がいじめを肯定したいわけではありません。しかし、「いじめ」という経験を通して様々なことを感じるということは、障がい受容をするにあたり、私の中で大きな影響を与えたとも感じています。
小学校後編は、以上です。
次回は、中学校編をお届けします。
viwaスタッフ
ハチ
0 件のコメント:
コメントを投稿