2020年9月26日土曜日

<開催報告>視覚技塾2020~読書バリアフリーを考える~

 皆さま



viwa事務局です。

暑い夏の日々から秋の気配を感じる季節となりました。
皆さんは、どのような秋を過ごされますでしょうか?

viwaでは、9月5日に視覚技塾2020を開催いたしました。
第1回目となるテーマは、「読書バリアフリーを考える」です。
本格的な秋を前に、あたり前のように読書を楽しむこと。
そのための、読書バリアフリーについて考える良いきっかけとなりました。

開催概要は、以下のブログ記事をご覧ください。
http://www.viwa.jp/2020/08/952020.html

今回の視覚技塾では、長年にわたり読書バリアフリーに尽力されている成松 一郎 様(読書工房)に話題提供いただきました。

当日のテーマは、以下の3点です。
テーマ①私の原点――40年前の盲学校図書室から
テーマ②読書バリアフリー法にどこまで魂を入れられるか
テーマ③読書サポートの未来形を考えよう

テーマ①では、成松様の読書バリアフリーに対する思いとして、「読書バリアフリー」を一部の人の限定された問題ではなく、「環境問題」の一つとして社会全体で取り組むことの大切さをご紹介いただきました。
視覚障がい当事者の読書環境は、点訳や音訳、拡大本の作成などボランティアの方々の協力によって支えられていますが、ボランティア頼みにするのではなく、社会全体として考えることが大切だと改めて教えていただきました。

テーマ②では、2019年6月に成立した「読書バリアフリー法」について、その理念と概要について解説いただきました。
多くの課題がある中で成立した「読書バリアフリー法」ですが、今後具体的な施策が計画される中で、どのように実現されるかがとても楽しみです。

「読書バリアフリー」という言葉を初めて耳にした方にも、ポイントをわかりやすくご説明いただき、概要の理解が進んだと思います。
「借りる権利と買う自由」というキーワードがとても印象的でした。

テーマ③に入る前に、スタッフ2名の読書経験をご紹介させていただきました。
参加者の方の中には、日常的に視覚障がい当事者の方々と接する機会が少ない方もおられたと思いますが、当事者の事例を通じて、当事者の具体的な読書の様子をイメージすることができたのではないでしょうか。
当事者の読書経験を紹介した後は、「読書バリアフリー」の未来形を考えるためのポイントをご紹介いただきました。

当日の様子は、以下より動画をご確認いただけます。



URLから動画を視聴する場合はコチラ
https://youtu.be/-qCqkp_rtOA



講演の後には、参加者との質疑応答があり、当事者だけではなく、支援者の方々からも建設的なご質問が多く寄せられました。

今回の視覚技塾には、当事者だけではなく支援者の方が、そしてスタッフを含めて約50名が参加いたしました。
オンライン開催ということもあり、場所を選ばず、国内外を問わず各地からご参加いただきました。
移動のバリアーを受けずに、少しでも多くの方々にノウハウと情報が届けられていれば幸いです。

講師を務めていただいた成松様、そしてご参加いただいた皆様に心から感謝申し上げます。

最後になりますが、viwaでは次回、視覚技塾2020を企画しております。
イベント概要は以下に記載いたしますが、ぜひふるってご参加ください。

<イベント概要>
タイトル:視覚技塾2020~中途視覚障がい者の生活の知恵 オンライントークセッション!~
日時:2020年10月25日(日) 10:00~12:00
実施方法:Zoomによるオンラインセミナー
主催:視覚障がい者ライフサポート機構 "viwa"

詳細は、ブログ記事をご確認ください。
http://www.viwa.jp/2020/09/10252020.html


以上です。


viwa事務局

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