2020年2月16日日曜日

全盲の小学生ママのある体験談

こんにちは。

viwaの奈良里紗です。

今日は小学校2年生の全盲の娘さんをお持ちのママさんからの体験談をご紹介。
そして、これに対して、当事者に意見を聞いてみましたのであわせてお読みください。

**ここからママさんの体験談
昨日は娘が通うデイサービスの親子交流会に参加しました。
娘からよく名前を聞いていた女の子と娘がゲームでペアになった時、娘が手の置き場所に悩んでどうしたら良いか分からず悩んでいました。
その様子を見た、女の子がお母さんの方を見て指を交差させて「×」を作りました。
娘が目が見えないのを知っていて声を出さずに・・・。
お母さんは私がいるから慌てて「やめなさい」ってやったけど、私は不愉快でした。

後で、娘は分からないから1日楽しかったと言っていたけど、可哀そうに思ってしまいました。
健常者に障がい者の気持ちをわかれと言った所で難しいと思います。
私も健常者ですから、それは分かっています。
特に子供には悪気はありません。

きっとこの先も見えない場所で娘が嫌だと思う事が起きても本人は気づかない、そんな時もあるでしょう。
でもいつまでも私が傍にいるわけにはいられないから心を鬼にして離れてみてるのも親の役目と思っています。
これを読んでくれた友達が一人でも障がい者に寄り添っていくと思ってくれたら良いです。

娘に幸せな未来が待っていますように。
**ここから全盲の方からのコメント

「見えなくて幸せ!」と思えるようになるまでにはまだ時間がかかるかもしれませんが、アイコンタクトやジェスチャーを察することができるのが幸せかどうかは難しいですね。
人間関係はめんどくさいことの積み重ね!差別的な態度を取っていた人が徐々に変わるという経験をたくさんしてきたので、一つの言葉や一つの行動を切り取ってその人のパーソナリティーを固定化しないことが大切かなと個人的には考えます。
ちなみに、わたしの母は差別的な態度や行動も言葉で教えてくれていました。
*コメントここまで*

いかがだったでしょうか?
先日、私もある方に記事の内容の確認をしてほしいと依頼されました。
読んでみると、視覚障がいに関する誤解のオンパレード!
これはそのまま掲載されなくてよかったと思いました。

でも、こうやって、障がいのない人たちが
「これってどうなのかちょっとあの人に聞いてみよう」
そんな風に気軽に聞ける存在でありたいなと私は思います。
もちろん、その記事をチェックしたときも、
「こんなのありえないですよ!」
と頭ごなしにいうのではなく、
「この点は誤解があるように思うのでこういうふうに修正してみてはいかがでしょうか」
といったように、伝える工夫もしています。

コミュニケーションのスキルは短期間で身につくものではなく、積み重ねの中でできるようになっていくものだと思うので、親からしたらショックな場面かもしれませんが、
「お互いを理解しあう絶好の機会」
ととらえてみるのもよいのかもしれません。

今回のように、日常生活の中で思い悩むことがたくさんあると思います。
ぜひ、viwaにそのお悩みお聞かせください。
一緒に考えてみたいと思います。
お悩み送付先:info@viwa.jp


viwa 奈良里紗

0 件のコメント:

コメントを投稿