こんにちは。viwaの奈良里紗です。
残暑お見舞、申し上げます。
さて、今回は「障害を魅せるネイルテクニック」についてご紹介したいと思います。
以前、viwa Beautyでもご紹介しました関東を中心に視覚障害者専門のネイルサロンを経営されているネイルルブライユの佐藤優子さん。
今回は、私のアイディアを優子さんの素晴らしいセンスで実現してくれたのでそのことについてご紹介します。
今回のコンセプトは、「色覚についてコミュニケーションのきっかけになるネイルデザイン」です。
私は色弱です。
全く色を見分けることができないわけではありませんが、微妙な色の違いを見分けることはできません。
ただ、色弱の状態って言葉で説明して、周囲の人に理解を得ることはなかなか難しいですよね。
そこで、ネイルをカラーサンプルにして、ぱっとみて、ぱっとみせて、色弱を直感的に理解できるようなネイルデザインを考えることにしました。
ピンク、言葉にしたらたった3文字ですが、本当に様々なニュアンスのピンクがありますよね。
透明感のあるピンク
マットなかんじのピンク
サーモンピンク
赤に近いピンク
どぎついピンク
優子さんが手持ちでもっているピンクのネイルボトルも10本とまではいかないもののそれに近い本数があり、ピンクって本当に色々な色があるんだなーと関心。笑
当然、言葉ではニュアンスを理解できるものの、それをどうやって組み合わせればセンスよく、おしゃれで、素敵なデザインへとなるのかは素人の私にはさっぱり!
そこは、プロのネイリスト優子さんにデザインをお任せしました。
そして、出来上がったのがこちら!
それぞれの指に異なるピンクがデザインされ、かつ、両手でその並び順も異なっています。
カラーだけではちょっとものたりなかったので、私はサンプルの中で触り心地が気に入ったストーンを使って点字の文字を入れてもらいました。
さて、このネイルを活用した障害を魅せる術はここからです。
例えば、学生さんに、
私:「これ、何色に見える?」
学生:「ピンク!かわいい~」
私:「でしょう?何色のピンクがあるでしょうか?」
Aさん:「3色?」
Bさん:「4色あるように見えるんだけど!」
Cさん:「えー、私は全部違う色に見える!」
私:「Cさん、正解!みんなは私の爪見たら、ピンク!ってみえるよね?」
学生:「はい」
私:「でも、私には肌色というか、自爪とほとんどかわらない程度にしか見えないんだよね。さらに、それぞれのピンクの微妙な色の違いは全然わからないんだよねー」
学生:「えー、そうなんですか?視力が低いだけじゃないんですね。」
私:「うん、見えにくいっていうと文字とかそういうものにイメージがいくけど、意外と色もわからないこともあって。例えば、洋服とか選ぶときとか、たまに、とんでもない色でコーディネートしてたりする。笑。まぁ、そういうときは、ちょっと、色がおかしいですよって教えてほしいけどねー」
学生:「そうなんですね、そういうのっていってもいいものなんですか?」
私:「私は言ってほしいかな。知るはいっときの恥、知らぬは一生の恥!っていうけど、やっぱり、知らないままでいるのっていやかな。まぁ、一生知らずにいられたらある意味幸せか。笑」
なんて、会話をしながら、楽しく色覚について伝えることができました。
ネイル、単におしゃれとしてのツールにとどめていくのはもったいない!笑
私は自分の体をまるごと使って(笑)、楽しく、わかりやすく、伝えられる、魅せられる、そんなネイルの素敵な部分を再発見しました。
みなさんもよかったらこのテクニック、使ってみてくださいねー!
奈良里紗
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