こんちには、viwaの二宮です。
今回は、京都大学バリアフリーシンポジウム2017 創って、操って、奏でる「理のバリアフリー」のお知らせです。
**ここから**
京都大学バリアフリーシンポジウム2017 創って、操って、奏でる「理のバリアフリー」
1日目:9月9日(土)13時00分~17時00分
※17時30分より情報交換会
2日目:9月10日(日)10時00分~15時15分
場所:京都大学 吉田キャンパス・北部構内 理学研究科6号館4階401号室
アクセス:京都市バス17系統、203系統「京大農学部前」下車すぐ
同3系統、31系統、201系統、206系統「百万遍」下車、東へ徒歩10分
京阪電鉄出町柳駅下車、東へ徒歩20分
定員:各日200名
申込:8月21日(月)まで
※事前申込制、参加費無料(情報交換会費は別途)
※以下のWebページにある申込フォームからお申込ください。
https://www.gssc.kyoto-u.ac.jp/support/bfsform.php※情報保障等の配慮が必要な場合は、申込フォームにてお知らせください。
※Webからの申込が困難な場合には、E-mailかお電話にてお申込ください。
※2日目は日曜日のため、構内の生協食堂がお休みです。各自、昼食をご用意ください。
主催:京都大学 学生総合支援センター
事務局:京都大学 学生総合支援センター 障害学生支援ルーム
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL:075-753-2317
FAX:075-753-2319
E-mail:d-support-sympo@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
【趣旨】
障害者差別解消法の施行により、各方面で「合理的配慮」が模索されています。
大学における障害学生支援の分野ではハード面、ソフト面の対応が充実し、障害の有無に関係なく、「ともに学ぶ」インクルーシブな教育環境が整備されてきました。
しかし、そもそも「合理的」とは何でしょうか。世間一般の“理”とは、健常者、マジョリティによって創出されたものです。障害者、マイノリティはさまざまな場面で、否応なくこの“理”に合わせることが求められます。「合理的配慮」が、“理”に合う/合わないという以前に、「合わせる」ことを一方的に強いるなら、差別解消は絵に描いた餅で終わってしまうでしょう。
既存の“理”を疑い、頭だけではなく、身体を動かして、真理を探究するのが京都大学の伝統です。
本シンポジウムでは、「創る理」「操る理」「奏でる理」の三部構成で、「理のバリアフリー」を具体化する方途を示します。三つのセッションを通じて、真理に立脚する「合理的配慮」の指針を提示できれば幸いです。
【プログラム】
「1日目/9月9日(土)」
12時00分 受付開始
13時00分 開会挨拶
13時05分 趣旨説明
13時30分 第一部:「理を創る」
*「障害」という概念を導入することにより、従来の学問は改変を迫られるのではないでしょうか。
20世紀的な学問は意識的、あるいは無意識的に「障害」を度外視してきました。「障害」について考えることは、学問そのものの成り立ちを根底から問い直す壮大な「知の再編」作業につながります。
「障害」とは、現在の学問の“理”ではとらえきれない社会・文化現象です。近代的な知性のみでは「障害」を分析することができません。だからこそ、「障害」を切り口として、
新たな「理を創る」ことにより、21世紀の学問はダイナミックに展開するでしょう。
第一部では「障害」を自身の研究のキーワードとし、新領域の開拓をめざす研究者3名に講演していただきます。
コーディネーター:嶺重 慎(京都大学 大学院理学研究科 教授)
講演者:杉野 昭博(首都大学東京 都市教養学部 教授)
松井 彰彦(東京大学 大学院経済学研究科 教授)
広瀬 浩二郎(国立民族学博物館 准教授)
17時00分 閉会
17時30分 情報交換会(~19時00分)
※1日目のプログラム終了後、以下の通り情報交換会を開催いたします。参加
希望の方は、申込の際にあわせてご連絡ください(先着80名)。
場所:京都大学 吉田キャンパス・北部構内 北部食堂2階多目的ホール
費用:3,000円(当日精算)
「2日目/9月10日(日)」
9時30分 受付開始
10時00分 オープニング
10時05分 第二部:「理を操る」
*全国には「障害」と日々向き合いながら、学問の道を模索している若手研究者が多数存在します。健常者によって組み立てられた“理”の中で、彼らが一定の成果を上げるためには、人一倍の努力と工夫が必要なのは間違いないでしょう。
同じ研究をするに当たって、障害者は健常者以上の時間と労力がかかるのは厳然たる事実です。
障害者はこの時間と労力を媒介として、オリジナルの研究手法、「理を操る」術を磨いています。既存の“理”を批判・超克する強さは、「障害」があるからこそ獲得できるのかもしれません。
大学での学問研究において、「障害」を取り除くためには公的支援、人的サポートも重要でしょう。創理から操理へ、そして操理から創理へ。障害学生支援の現場では、創理と操理の往還が間断なく繰り返されているのです。第二部では障害当事者の若手研究者4名に登壇していただきます。
コーディネーター:村田 淳(京都大学 学生総合支援センター 准教授)
発表者:木下 知威、後藤 睦、安井 絢子、ライラ・カセム
コメンテーター:熊谷 晋一郎(東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)
12時15分 昼休憩
13時30分 第三部:「理を奏でる」
*創理と操理の反復により鍛えられた研究者は、さらに先に進み、「理を奏でる」境地に至ります。これまでの学問体系に対する異議申し立てをし、新たな“理”を打ち出した後には、その新理に基づく社会を構築しなければなりません。
第三部では、研究と社会を架橋する多彩なワークショップの実践事例などを紹介します。「大学が社会を変える」のスローガンの下、第一部、第二部の議論を整理し、広い視野から「障害」の意味を再検討するのが第三部の目標です。
“理”を楽器に例えるなら、楽器を創る人(制作者)、操る人(各楽器のプレーヤー)、奏でる人(オーケストラ)がいます。オーケストラの名演奏は楽器制作者の技術、複数のプレーヤーの実力に支えられているのは疑いないでしょう。
三者の協働により「理のバリアフリー」が達成されることを最後に確認します。
パネリスト:磯部 洋明(京都大学 大学院総合生存学館 准教授)
岩隈 美穂(京都大学 大学院医学研究科 准教授)
塩瀬 隆之(京都大学 総合博物館 准教授)
15時00分 クロージング
15時15分 閉会
**ここまで**
0 件のコメント:
コメントを投稿