皆様
こんにちは。viwaの奈良里紗です。
今回はトイレに関するお話しです。
以前、「viwa talk」でもトイレをテーマに取り上げました。
実は、このトイレの話題、視覚障がい者同士だと語りだすと止まらない話題の1つです。笑
何をそんなに語ることがあるんじゃい?
と思われるかもしれませんが・・・あるんです!
viwa talkでトイレを取り上げたことをきっかけに、私が普段、外出先で利用しているトイレの写真をいくつか撮ってきました。
今回のテーマはズバリ
「トイレの流すボタン」についてです。
まずは、こちらの写真をご覧ください。
この写真をみてすぐに
「あ、あそこだ!」
とわかった方はもしかしたら同じように流すボタンを探すのに少し困った方かもしれません。
これは、6月に静岡市で開催された視覚リハ大会の会場のお手洗いです。
パッと見てどこに流すボタンがあるかわかるでしょうか?
上の写真は流すボタンを正面から撮影したものです。
「押す」と書いてある青いボタンがそうなのですが、その上に点字、その上に非常に低いコントラストと小さな文字で「洗浄」と書かれています。
弱視当事者の女性と一緒にお手洗いに行きでてきたところで
「このトイレ、流すボタンわかりにくくない?」
という話題で盛り上がりました。笑
続いてのトイレはこちらです。
このトイレの流すボタンはどこのボタンかわかりますか?
これは新幹線です。
私がよく乗るのは東海道新幹線です。
ただ、同じ東海道新幹線でも車両によってトイレのボタンが異なります。
せめて、「のぞみ」は「のぞみ」で統一してよ!と思ってしまいます。
このボタン、何が困るかわかりますか?
そうなんです!
流すボタンの横に「連絡用ブザー」があります。
晴眼者であれば、色もイラストも異なるので間違えることはないのでしょうが・・・。
このときは、たまたま息子と一緒にお手洗いに入っていて
私:「流すボタン、これ?」
息子:「ダメー、それ押したら火事の音が鳴って電車とまっちゃうよ?」
私:「じゃあ、こっちかな?」
息子:「うん、それだよ」
というやり取りをして、無事に駅員さんを呼び出すことなく流すことができました。笑
この新幹線のボタンにはもう1つ厄介な問題があります。
こちらウォシュレットのボタンがあって、一番右側に「便座・開閉」とあります。
この便座開閉ボタンが先ほどの写真の連絡用ブザーの場所にある時とない時があります。
私はこのパターンの新幹線に初めて乗ったとき、流すボタンの横にあるのは当然便座開閉ボタンだろうと思って押してしまったのです。汗
「どうしましたー?」と駅員さんに言われて恥ずかしい思いをすることになるわけです。涙
ということで、連絡用や緊急用の呼び出しブザーは病院等でよく見かける以下のような写真のものに統一してほしいと思います。
このブザーは緊急時に使うわけですから、トイレによって形もデザインも異なると視覚障がい以外の障がいがある人も困るのではないかなぁと思うのです。
さて、ここまでトイレの流すボタンを紹介してきました。
私がトイレに行くとき、必ず確認することは「流すボタン」の位置です。
過去の経験から、「流すボタン」がわからなくて四苦八苦するのが嫌で、トイレに入ったら真っ先に確認する癖がつきました。
視覚障がいのお子さんのいらっしゃる保護者の方々には、色々なトイレに連れて行って流すボタンを自分で見つける練習をさせてあげるとよいのではないかなと思います。
ガイドヘルパー等で視覚障がい者を案内するときには、「流すボタン」がどういうタイプのお手洗いなのか確認してもらい、ちょっと特殊なタイプだったら教えてあげるとよいと思います。
流すボタン以前に、どっちが女性用のお手洗いか見分けるのもそうですし、そもそもトイレがどこにあるのか探すのも大変です。
でも、トイレは避けて通ることはできないもの。
ハード面のバリアフリーが整うよう働きかけるのと同時に、我々、当事者も多様なトイレに適応できるようにしていかないとですね!
ぜひ、viwa talkとあわせて、トイレについてのエトセトラ、何かありましたらinfo@viwa.jpまでお知らせくださーい★
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viwa 奈良里紗
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