2016年8月17日水曜日

ご家庭でできる手指を上手に使う練習 桃をまるかじり

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
夏休みで毎日子どもと何をして過ごそうか頭を悩ませているお母さんも多いのではないでしょうか?
そんなお母さんたちにぜひ試していただきたいことをご紹介します。

夏といえば、お野菜も果物もとても美味しい時期ですよね。
お子さんはどんなお野菜、果物が好きでしょうか?
私はなんといって桃が大好きです!

皆さんはご家庭で桃をだすとき、どのようにされていますか?
包丁で皮をむいて、一口大に切ってから出すというご家庭も多いのではないでしょうか?

確かに、そのほうが食べやすいのですが包丁で皮をむいてしまうと無駄が多いのも事実。
桃好きの私としてはおすすめできません。笑


そこで、お行儀はあまりよくないのですが桃はまるかじりが一番無駄なく美味しくいただける方法なのでは?
と思うのです。


そして、ここにこそ視覚障がいのお子さんのいらっしゃるご家庭で取り組んでいただきたいことがあります!
それは、桃の皮を自分でむかせることです。
特に、黄桃だと皮の色も黄色くて中身も黄色いので目で見てむくというのは難しいです。


以下に、桃を食べるとき、どんなふうにしたらよいかご紹介しますね。

1.桃を選ぶ
ご家庭で食べるときは、複数個桃があることが多いと思います。
桃全体を触りながら、硬さや香り、色合い等を子供自身に確認させましょう。
「こっちは柔らかい」
等、子供が観察した結果でてきた言葉に対して、
「柔らかいほうが熟していて美味しいかもよー」
等と言葉を加えてあげてください。
最初から、「柔らかいもの探してごらん」と声をかけてしまうと、子供の観察の自由度を狭めてしまうので、あくまでも、子供から出てくる言葉に対して大人がフィードバックをするというスタンスをとるとよいと思います。


2.皮をむく準備
テーブルにバスタオルなどを敷いて汁がこぼれても大丈夫なように準備しておきましょう。
バスタオルの上に桃を入れる器を用意します。
桃を入れる器とむいた皮を入れる器の2種類があるとやりやすいと思います。
あとは、手拭きタオルを準備します。
皮がついたり、汁がついたりするので、それを拭き取る用です。


3.場所の確認
2で設置したものを一つひとつ子供に触ってもらう、あるいは見てもらいながら場所を確認しましょう。
お母さんがちゃっちゃと準備をしても、どこに何があるのか確認してからでないと子供は主体的に動けません。


4.皮むき
いよいよ皮むきです。
まずは、お子さんにやってみてもらってください。
最初から上手にできそうだったら、基本的にはそれを見守ってください。
もし、最初のひとむきがうまくできないようだったら最初だけむいてあげて、皮をむくと中身がこういう感触なんだよということを伝えてあげましょう。
お子さんのペースでむくのを見守りましょう。
ただ、なかなか上手にむけなくてイライラしてしまうという感じだったら、
「じゃあ、1口ぶんだけむいてみてごらん」
と少しでもよいから自分の手でむくという体験をさせたり、
「お母さんと一緒にむいてみようか」
と、お母さんがむいている手を一緒に触りながらむいてみるというのもひとつの方法です。

特に、むけた後の皮を触ってもらって、
「ここはこんなに大きくむけたねー」
と上手にむけたところがどのぐらいの大きさなのか、手や目を使って一つずつ確認させてあげましょう。

以上がだいたいの流れです。
この皮むきがよいなーと思ったのが包丁を使わずに指でできることです。
包丁が使えるようになった年齢のお子さんであっても、手指を上手に使えていないお子さんをよく見かけます。
特に、弱視のお子さんの場合、目で見えてしまう分、手指を使う機会は意図的に作ってあげないと経験できていないことが多いようです。

また、桃という果物の性質上、片手でむくということは不可能に近いですよね?
なので、自然と両手でものを触るようになると思います。

例えば、最初は上手くできなくても1週間に1回~2回ぐらいの頻度で桃の皮むきをしていたら子供だったらどんどん成長すると思うんですよね。

ちなみに、私は桃の皮むき、と~っても苦手です!苦笑
この間はあまりにも上手くむけないので、皮ごとかじって、皮を口のなかで取り除いて出すという、まるでぶどうのように桃を食べています。笑

私のように手指が不器用だと何かと大人になってから大変ですので、ぜひ夏休みの時間を利用してご家庭で取り組んでもらえたらなーと思い記事にしてみました。

viwa 奈良 里紗

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