こんにちは。viwaの奈良里紗です。先日、viwaのメンバーで東京タワーにのぼってきました!弱視ならではの楽しみ方、気づきもあったのでご紹介したいと思います。
この記事をご覧の方で東京タワーにのぼったことあるよ!という方、いらっしゃるでしょうか?
スカイツリーができてからも、東京タワーへの根強い人気は残っているようです。
東京タワーの第1展望台へは障害者手帳の提示で本人+付き添い1名の入場料が半額になります。
さらにその上の展望台へいくためには、入場料を支払う必要があります。
ここから先は障害者手帳による割引はないということでした。
ここから先は障害者手帳による割引はないということでした。
東京タワーはエレベーターと階段でのぼることができるそうなのですが、私はもちろん、エレベーターでのぼりました。笑
エレベーターから外が見えるのかな?と期待して乗ったのですが、エレベーターから外の景色は見えないようになっていて、宇宙をイメージした少し暗めのエレベーターになっています。
1分もしないうちに展望台へと到着。
広がる景色に周囲の晴眼者の方々は歓声をあげています。
広がる景色に周囲の晴眼者の方々は歓声をあげています。
私はというと・・・
正直、遠い景色はよく見えません!笑
でも、高いところにのぼってきた!というのが、なんだか気持ちよいのです。
「こっちが新宿方面だって~」
等という周囲の人の話し声を聞きながら、ふむふむ、こっちが新宿か、こっちがお台場かと理解していきます。
一緒にいった友達が
「ここにあるのが謎の野球ボールなんだって!」
と何やらショウケースを指さして話します。
私にはボール自体は見えませんが友達がその謎のボールについて解説を読んでくれたことで、
「そんなものがあるんだぁ~」
と驚くことができました。
これ、いったい、なんなのか?ご存じのない方は東京タワーを訪れた時にチェックしてみてください。
楽しみにとっておいてもらうために、ここではあえて詳しく書かないようにしますね。
たまたま、私たちが東京タワーにのぼった日、大道芸のパフォーマンスがありました。
ステージの目の前をじんどって、日本最初のけん玉師によるけん玉ショーをみることができました。
この方のパフォーマンス、最初にパフォーマンスの内容を言葉で説明してから実践してくださるので視覚障がいの私でもわかりやすい!
けん玉は見えないと音しか聞こえませんが、その音を聞いて楽しむパフォーマンスもあり大満足でした。
ちょっと見えにくいパフォーマンスは、ipadの動画モードで撮影。
パフォーマンスが終わってから、「こんなことやっていたんだ!」と再度感動しちゃいました。
さてさて、東京タワーといえば、絶対にここはいきたい!という場所が私にはありました。
何かおわかりになりますか?
そう!
床の一部分が透明ガラスになっている場所です。
私は早くそこにいきたくて展望台の中をうろうろしていました。
そして、何やら順番待ちをしている場所を発見!
ここだ!と思って並んだら・・・
フォトサービスの列でした。
順番が来てはじめて、ここは透明床の順番待ちではなかったと気づいた私。
少しがっかりしましたが、手持ちのスマホでも写真をとってくれるのでいい記念撮影ができました。
この日は東京タワー日和というよりかは、できれば、タワーにのぼらないほうがよい日・・つまり、曇天でした。
なので、せっかくの記念写真も背景があまり美しくなかったのが残念でした。
気持ちを取り直して!
透明床!透明床!どこだどこだ?と引き続き探すと、ついにありました!!
やったー!と思って覗き込む私。
あれ?
おかしいな。
おかしいぞ。
怖くない・・・
私は自分が晴眼者だった頃、横浜のランドマークタワーにのぼったとき、高いところから外をのぞくと足がくらむという経験をしたことがありました。
高いところから下をみると怖い!と感じる、私はこれを楽しみにしていたのですが、視力0.01となってしまった私はこれを感じることができなかったのです。ガーン
周囲の弱視のメンバーが
「はとバスがとまってるー」
等というのですが、全くわかりません。
眼下に広がるものといえば、ただただ赤いもの。
なんだ?この赤いものは・・・
よく見えないという私のことをみて、周囲の友達が透明床にスマホをおいて写真をとってくれました。
私は落ち着いて写真の見える場所に移動してその写真を拡大しながらじっくりみることにしました。
私:「どこにはとバスがあるの?
友達:「これだよ。この黄色いの。わかる?」(画面を拡大して指さしで教えてくれる)
私:「んー、なんとなく。なんか、写真じゃなくて絵みたいにみえるね。」
友達:「そうなんだよ。なんか、高いところからとると道路とかがおもちゃの道路みたいに見えるよね」
私:「あ、やっぱ、そう見える?私だけじゃないんだね。この赤いの何?」
友達:「えっ?これが東京タワーだよ。東京タワーの足ってスカートみたいに広がっているからその柱が見えるんだよ。」
私:「あぁーなるほど!この赤いのは東京タワーか。さっきから、赤いものが見えるからなにかな?って思ってたんだよね」
と、こんなやりとりをしながらようやく自分が見えていたものの正体をつきとめることができました。
高いところからの景色であったとしても私が見えたのはせいぜい5メートル先程度。
でも、こうやって周囲の人がとった写真をみながら解説してくれると見えなくても楽しい!と私は思いました。
せっかくのぼってきたので展望台にあるカフェで景色を眺めながら少々休憩。
しばらくすると、ライトアップがはじまりました。
昼間はよく見えなかった景色も夜景になると違います。
昼間はぼや~っとしか見えなかった景色が暗い中に無数の光が見えてとてもきれいです。
昼間は気づかなかったレインボーブリッジの存在も夜になると見えるようになった弱視の人もいました。
最後の最後まで見えなかったもの、それは東京タワーからみるスカイツリーです。
どの方向にあるのかわからない私は、エレベーターの前で案内をしているスタッフの方に「スカイツリーは今日はみえますか?」と尋ねました。
すると、こちらの方向にかすかに見えています。
今日はあまりはっきり見えていないですね。
とのこと。
見える人がみれば、なんとなくわかる程度にしか見えなかったスカイツリー、今回はわかりませんでしたが、お天気がよい日にはぜひまたのぼって見えるかチェックしにこようかなぁって思いました。
一通り東京タワーを満喫した私はお土産ショップへ。
ここでとっても好きな黒いマグカップをみつけました。
このマグカップについては、別の記事で改めてご紹介しますね。
久しぶりにのぼった東京タワーとても満喫できて大満足でした。
天気をみはからってみなさんも東京タワーのぼってみてくださいね。
viwa 奈良里紗
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