2015年9月17日木曜日

高校進学にむけて中学時代にやっておくべきことって何ですか?

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

さて、高校進学にむけて中学時代にやっておくべきことって何かなぁ?という質問をいただきました。

「やっておくべきことはこれです!」という明確な答えがあるものではないような問なのですが、私なりに考えてみました。

以下はあくまでも私個人の考えなのでこれがすべてというわけではないことを申し添えます。
私自身、通常の高校に通っていて、とても助けられたなと思うのは、友達、先生、両親、ボランティアさんからの支援です。

高校は学習する量が多いとういこともあり、とうてい私一人の力で学習を進めることはできませんでした。

私の場合は、友達に毎日のように勉強に付き合ってもらったり、教科の先生には拡大コピーをお願いしていました。

チャイムがなって先生が教室に入ってきて私の顔をみると、「あっ」といってまた職員室に戻ってしまう、そんなことが何度もありました。

私自身は、私の拡大コピーをするために先生が職員室に戻り、先生にもクラスメイトにも迷惑をかけて申し訳ないと思っていたし、恥ずかしい気持ちもあって、先生がわざわざ拡大コピーをしてくれることが素直に嬉しいとは思えませんでした。

でも、実際問題、拡大コピーの資料がなければ、私の一時間は勉強になりません。

恥ずかしくてなかなか支援をお願いできないという時期もありましたが、高校3年生になると余裕がなくなってそうもいってられなくなってきました。

オープンキャンパスに行くということ一つとっても、当時の私は一人では行けませんでした。

なぜかというと、電車の乗継、最寄駅から大学までのアクセス、これらを一人で移動するだけのスキルがなかったのです。

なので、私は必ず友達を誘ってオープンキャンパスにいっていました。

私の場合、高校時代には
・補助具活用スキル
・見知らぬ人に支援を求める力
これらがほとんどありませんでした。

なので、ひたすら友達、先生、両親に困ったことを伝えて、助けてもらっていました。

逆にいうと、高校時代に視覚補助具の活用が十分にできて、見知らぬ人に支援を求めることができたら、こんなに友達に頼らなくてもよかったのかもしれません。

いずれにしても、上記2つのスキルは大学に入ってからも必須スキルなので中学時代から意識して徐々に身に着けられるとよいですよね。

もう一つ、私が個人的に大切だなと思っていることがあります。
これまで高校から盲学校に入ることにしたという弱視の人の多くが、「学力的についていけなくなった」「精神的につらくなってきた」をあげています。

盲学校=いざとなったときの逃げ場
そう考えるのは少し違うのかなと思っています。

通常中学にいったものの3年間ほとんど授業がわからず、中学3年間の学習がすっぽり抜け落ちているという人もいます。

そうなる前に、対応を検討すべきではないでしょうか?

通常中学の中で「できない」という劣等感や失敗経験の積み重ねで自尊心ががたがた
・・・

そうなる前に気づいてあげるべきではないでしょうか?

小学校高学年ごろから思春期に入り、お子さんとのやりとりは難しくなっていくと思いますが、「通常校にいきたい!」という気持ちを一番大切にするのではなく、「自分が一番輝ける、楽しめる学校にいきたい」という観点を大切にしてほしいと思います。

もちろん、最初は未知の盲学校に抵抗を覚えることもあるでしょう。
ただ、サマースクールや学校公開のように盲学校を見学できる機会があったら足を運んでみてください。

「あなたにはこういう学校へいくという選択肢もあるんだよ」ということを教えてあげてほしいです。

私自身は友達にめぐまれ、先生に恵まれ、学校に恵まれ、支援リソースに恵まれました。
また、私自身の楽観的な性格もあり、通常校で楽しい青春時代をすごすことができました。

でも、こうも思います。
もし、盲学校にいっていたら、私の人生はどうかわっていたんだろうと。

高校進学にむけて中学時代にやっておくべきことは、「自分にあったが校探しをすること」なのかなと思います。

viwa 奈良里紗

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