皆さま
こんにちは。viwaの奈良里紗です。
今回はほかの障害種の方との出会い、交流について、
私が経験したことをご紹介したいと思います。
私が初めて視覚障がい者以外の障害者に出会ったのは、大学一年生のときでした。
大学入学と同時に大学のしゅクシャに入り、一人暮らしをはじめたときのことでした。
同じ宿舎に同じ学部に入学する聴覚障害の女の子がいました。
宿舎に引越しをして初めて出会った人であったこともあり、
その子に聴覚障がいがあるということよりも、純粋に
仲良くなりたいなぁと思って、その子の部屋に遊びにいってみました。
その頃、特に障害についての知識もなかった私は
「どうやって話せばいい?聞こえる?」などときいて、
手話を使うでもなく、筆談をするでもなく彼女が聞こえていそうだったのでいろいろと話しをしたような気がします。
一人暮らしをはじめたばかりの私たちは何かと物入りで、まだ、慣れないつくばの町を歩いて色々と買い物をしていました。
冷蔵庫を買いに電気屋さんへと歩いいていくと、
「前から人がきたよ」と彼女が教えてくれて人を避け、
チリンチリンという自転車の音で「自転車がくるよ」と私が彼女に伝えて自転車をよける。
そんなやり取りの中でふと気づいたことがありました。
私は視覚障害、彼女は聴覚障害があるから、お互いに足りないところを補いあっていくことで二人でひとりになれるのではないか・・・と。
例えば、レストランでランチをするとき、
「何名様ですか?」という店員さんからの声かけには私が
答え、
メニューを見るのは彼女にお願いする。
視覚障害の人と聴覚障害の人の不便さはお互いに真反対のところにあるので、お互いを助け合うことで不便さを感じずにいられるのです。
また、障がいのない友達と一緒にいると常に自分ばかりが助けられている感覚に陥ることがありますが、彼女とだとお互いにお互いができないことを助け合えるので、気負うこともなく付き合えたのです。
一方、こんなこともありました。
先日、このブログでもご案内しましたディズニーイベントを企画しているNPO法人IFPでの活動のときです。
IFPには視覚障がい者に特価した活動ではなく、それこそ、聴覚障がい、運動障がい、発達障がいや精神障がいのある人など、様々なかたが参加されたり、スタッフとして活動していたりします。
電動車椅子を使っているスタッフとディズニーイベントで同じグループになったことがありました。
彼は車椅子を使っていますが、目は見えます。
私は彼の車椅子のグリップにつかまり、「センター・オブ・ジ・アースまで連れていって」とお願いをします。
混雑したディズニーシーを視覚障害者が人にぶつからないように歩くのは大変です。
でも、彼の車椅子につかまっていれば、周囲の人は車椅子をよけて歩いてくれるのです。
また、彼は目が見えるので道案内にも一役かってくれます。
しかも、車椅子のグリップを触っていると地面の状態も触覚的に伝わってきますし、何より彼と歩いている間は段差を気にせずに歩けるのです。
私が電動車椅子につかまって歩くことで、歩くペースは彼のペースにあわせることができます。
また、彼は歩きやすい道を自分で選んで電動車椅子を運転することができるのです。
IFPでイベントを開催すると、なかには自分は視覚障害者だから聴覚障害者と話すことはできないと思い込んでいる人がいます。もちろん、逆もしかりです。
こういう場面をみると、心のバリアって健常者が障害者に抱くだけではなく、
障害者が別の障害種の人に抱くこともあるのだなぁと思います。
自分が障害者と呼ばれることで、自分が障害者の中心にいるようなそんな錯覚を覚えることもあるかもしれません。
確かに、健常者ほどは多くないですが、障害者だって色々な人がいます。
私は自分以外の障害種の人との交流を通じて、様々なことを学びましたし、気づくこともできました。
さ遺書に紹介した聴覚障害の彼女も、後半に紹介sいた電動車椅子の彼も、障がいとは全く関係なく私にとってはとても大切なかけがえのない友達です。
ぜひ、このブログを読んでくださっているみなさんも視覚障害者
だけではなく、様々な障がいのある人との交流の機会ももってもらえたらなと思います。
viwa 奈良里紗
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