職場や学校で、一枚あるいは一冊の資料やプリントを、2~3人で一緒に見たり書き込んだりしなくてはならない、そんな場面に遭遇したことはないでしょうか?
ただでさえ小さい文字が読みにくく、ルーペを使ったり顔を近づけたりしないと読めない弱視者にとって、こういった状況はかなり辛いですよね。
こういった状況になった場合、自分用にコピーを一部取らせてもらったり、何についてどんな書き込みをしているのか口頭で説明してもらったりするのが通常かと思います。私もそうすることはありますし、村上も以前そういった記事を書いています。
ただ、私の場合、会社でのミーティングなどで、どうしても、メンバーの資料への書き込みをリアルタイムに読みながら議論について行きたい、あるいは議論をリードしたい場合があります。
そんな時、私が活用しているのが、ルーペ単眼鏡と呼ばれる製品です。
ルーペ単眼鏡とは、通常の単眼鏡よりも見たいモノにグッと近づくことができる単眼鏡のことです。通常の単眼鏡は、見たいモノとの距離が1.5~3m以上離れていないとピントが合わないものが多いと思います。
それに対して、ルーペ単眼鏡は30cmくらいまで近づくことができます。
私の愛用している6倍のルーペ単眼鏡で30cmまで近づくと、私の視力(0.08)ですと、書体や印刷状態などの条件が良ければ、9ポイント程度の文字までなんとか読むことができます。
もちろん、資料の文字の大きさや書体、活字か手書きか、どのくらいまで近寄れるかによって、読めたり読めなかったり、部分的に読めたりなど、状況は様々です。
ただ、完全に読むことができなくても、一部だけでも読むことができたり、例えば資料に書き込まれた矢印の向きがわかるだけで、議論の流れやメンバーの思考が掴みやすくなることはよくありますので、私はこのルーペ単眼鏡を多用しています。
また、このルーペ単眼鏡は、小さな打ち合わせスペースでホワイトボードを使って打ち合わせをするような場合にも重宝します。小さな打ち合わせスペースでは、ホワイトボードまでの距離が1m以下なんてことは結構ありますよね。そんな場所でもルーペ単眼鏡ならしっかりピントが合います。
最後に、私が愛用しているルーペ単眼鏡をご紹介します。
ドイツのツァイスというメーカーの「ルーペ単眼鏡 モノ6x18 T*」という製品です。
少々お高いですが、見たいモノに30cmまで近づくことができる上、視界が大変明るくシャープです。もちろん、通常の単眼鏡と同じように遠く拡大して見ることもできます。
↓もっとも遠くにピントを合わせた状態
↓もっとも近く(30cm)にピントを合わせた状態
次回は、一つのPCの画面を複数人で見る工夫について書いてみたいと思います。=
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