2011年10月16日日曜日
iPhoneかAndroidか、スマートフォン選びで迷ったら
こんにちは。
“viwa”の渡辺です。
10月14日にiPhone4Sが発売開始となり、同時に、これまでソフトバンクからしか発売されていなかったiPhoneがauからも発売されるようになりました。
iPhoneとAndroidを合わせて、スマートフォンの選択肢が広がっています。
そこで今回は、視覚障がい者がiPhoneにするかAndroidにするか迷った際の、判断基準について書いてみたいと思います。
ただし、あくまでも私が収集できた情報に基づいた、私なりのお勧めの判断基準となりますことをご了承お願いします。
1.音声読み上げをメインに使うかどうか
まず一つの目の判断基準は、音声読み上げをメインで使うかどうか、だと思います。
iPhoneには「VoiceOver」という音声読み上げ機能が買ったときから標準で搭載されています。ですから、アプリを追加したりする必要はなく、設定画面で「VoiceOver」をオンにするだけで音声読み上げが使えます。
この「VoiceOver」機能は、メールやWebページの音声読み上げはもちろん、機能やアプリを選択するメニュー画面や設定画面などでも、ボタンに触れる(タップする)とその名前を読み上げてくれます。文字入力の時もキーボード上でタップしたキーを読み上げてくれます。一回タップすると読み上げ、二回タップするとそのボタンやキーを押したのと同じ操作になります。
一方、Androidについては、現時点では標準で音声読み上げ機能は搭載していないようです。ただ、Androidマーケットから追加アプリをダウンロードすると英語の読み上げは可能になるという情報もありますし、今後のバージョンアップで標準機能として搭載される可能性はあります。
以上のことから、音声読み上げ機能をメインで使う方は、現時点ではiPhoneがお勧めということになるかと思います。
2.画面拡大機能を使いたいか、それとも、ルーペで画面を見たいか
二つ目の判断基準は、画面拡大機を使いたいか、それとも、ルーペで画面を見たいか、です。
iPhoneには2種類の画面拡大機能が買ったときから標準で搭載されています。一つはピンチアウトという機能、もう一つがズーム機能です。ピンチアウトは画面上の拡大したい場所を2本の指で引き延ばすようにする操作で、Webブラウザや受信したメール、iBooksなど一部のアプリだけで使用できます。もう一方のズーム機能は画面上を3本指で二回タップする操作で、ピンチアウトより操作性は劣ると思いますが、どのアプリのどの画面でも拡大表示できます。
iPhoneの画面拡大機能については以前記事を書いておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。(http://www.viwa.jp/article/189997319.html)
対して、Androidは現時点ではピンチアウト機能のみの搭載となっていますので、画面拡大が利用できるのは一部のアプリに限られてしまいます。
したがって、画面拡大機能を使いたい場合はiPhoneの方がお勧めということになります。
一方、画面拡大機能を使うよりも、ルーペを使って画面を見る方が使いやすいという方もいらっしゃると思います。これまでの携帯をルーペで見ていらっしゃった方は、スマートフォンもルーペで見る方が使いやすいかもしれません。
ルーペで画面を見る場合は、iPhoneかAndroidかという選択よりも、iPhoneもAndroidも含めて多数出ているスマートフォンの中て、どの機種が自分にとって見やすいのか、使いやすいのかといった観点で選べば良いと思います。
Androidはたくさんのメーカーからたくさんの機種が出ていますので、IPhoneより選択の幅が広がります。iPhoneよりも液晶サイズか大きなものも出ていますので、お店で実物を見て選ぶのが良いと思います。
ルーペで画面を見ようと考えている方に注意していただきたいのが、スマートフォンは携帯と違って片手だけで操作するのは難しいという点です。
慣れている方は、手のひらで本体を支えつつ親指で画面を操作するスタイルで、片手だけで使っておられる方もいらっしゃいますが、多くの方は、片手で本体を持って、もう片方の手で画面を操作する「両手持ち」のスタイルになると思います。そうなると、画面を操作する手でルーペも持つことになると思います。実際に自分がそのスタイルでうまく操作ができるどうか、事前に試してみることをお奨めします。
以上、長々と書いてまいりましたが参考になりましたでしょうか?
将来は、あらゆる機種に音声読み上げやズーム機能が追加され、より選択の幅が広がり、より使いやすい環境が整うとイイですね。
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