2011年2月27日日曜日

点字を覚えるメリットは何ですか?

こんにちは。ゆうきです。

今回は点字を覚えるメリットについて、特に弱視である僕の立場からお話したいと思います。

僕は高校2年の時から点字を少しずつ学習していきました。

当時、盲学校の先生方に言われたのは、点字を学習するのは早いに越したことはないということです。
現在、点字を覚えようかどうか迷っている方はとにかく早めに学び始めるのが大切だと思います。
それに短時間でもできるだけ毎日点字に触れることが大切です。僕の経験上、まだあまり点字に慣れてない期間は、数日点字に触れることをサボっちゃうと感覚が鈍くなった感じがしてしまいました。


しかし、点字を学び始めるというのはたいへんなストレスになります。
僕自身のことを言えば、学校での普通科目の勉強をしつつ点字を学習するというのは、大変な負担となりました。それに拡大読書器を使って目を酷使すればなんとか文字を読むことができたので、点字の学習は自分にとって必ずしも必要ではないだろうと考え、なかなかモチベーションを維持できませんでした。

しかしし全盲の方はもちろん、文字が非常に読みづらい弱視の方にとって点字を読めるというのは、大きな武器となります。

点字を覚えるメリットとしては、なんといっても目を使わなくても文字が読めるということ。
例えば、弱視の方が本を読むというのは、たとえ興味のある内容のものであっても、文字を読むという行為がストレスとなることが多いです。
当たり前ですが、点字の本を読むことができれば、目が疲れるというのはなくなります。しかし、ある程度点字がスラスラ読めないと、点字での読書自体がストレスになってしまうので、疲れ過ぎないように徐々に慣れていく必要があります。
目が疲れるから読書が嫌いという方は、点字をスラスラ読めるようになれば、本を読むことが好きになるかもしれません。それに墨字での読速度が伸び悩んでいて、筆記試験などに不安を抱えている生徒さんは点字をある程度スラスラ読めるようになれば、墨字(墨で書かれた一般的な文字)での読速度を上回って、試験に対応できるようになるかもしれません。

僕は点字が読めるようになってからは、墨字と点字を使い分けて学習しました。

例えば、文章量の多い社会科や国語などは主に点字で学習し、数学や英単語の学習などでは文章量が少ないため、墨字で学習しました。
また同じ教科であっても、目が疲れたら点字に、手が疲れたら墨字といった具合に切り替えをしていました。それに加えて録音図書も活用しました。

また点字を覚えたことは僕にとっては大きな自信となりました。点字が読めれば、仮に今ある視力がなくなったとしても、この先ずっと読書や学習ができます。そう思うと苦労はしたけど、点字を学習してよかったと思えます。

墨字での学習が困難になったときは点字しかないと思わず、使える限り墨字や録音図書など幅広く活用していくことが大切だと思います。


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点字、弱視、墨字、

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