こんにちは。渡辺です。
自己紹介にも書かせていただきましたが、
私は先天性の弱視で、視力は右0.1、左0.03程度、
小中高・予備校・大学と普通校で学び、現在は会社員です。
小学校1・2年生のときだけ、普通学級で学んだ後にプラス1時間、
弱視学級で読み書きの練習や単眼鏡・ルーペの訓練を受けていました。
そんな私が、小学校~予備校生時代に勉強に関してやっていたことの中から、
他の方にも役に立ちそうなことをいくつか書いてみたいと思います。
今回は、弱視の子どもにとっての予習の大切さについてです。
予習と言っても何か特別なことをやっていたわけではなく、
私が小学校一年生のときからやっていたのは「教科書は3回音読しでおく」です。
特に国語の教科書についてやっていました。
これは、小学校の国語の授業が新しい章(単元)に進むたびに、
その前日に母親の前でその章を声に出して3回読む、というものです。
読み終えたら教科書に『3回読みました』と母に書いてもらっていました。
たったこれだけのことですが、今思えばこれをやっていたことが、
弱視の私にとっては勉強に対する自信につながったと思います。
国語の授業って、必ず先生が生徒を指名して音読させますよね。
そのとき、初めて読むのと予習で慣れているのでは大違いです。
初めて見る文章を目で追って読むというのは、
弱視の子どもにとってはハンデがある場合がありますよね。
他の生徒の前で上手に読めないと恥ずかしいものですし、
それだけで自信を失い、国語は苦手だと思い込んでしまいかねません。
もしかしたら勉強そのものが苦手だと思い込んでしまうかもしれません。
それが予習で慣れておいてスラスラ読めるだけで
ちょっとした自信を持つことが出来るはずです。
毎回の授業でそうそう指名されるわけではないけれど、
読めたときの、ちょっとした自信の積み重ねはとても大切です。
この「教科書は3回読んでおく」ですが、
小学校1年生ですから、もちろん自発的に始めたわけではなく、
おそらく、担任の先生が国語の時間に出した最初の宿題だったように思います。
このときの担任の先生には今でも感謝していますし、
毎回音読に付き合ってくれた母にもとても感謝しています。
私の場合、『3回音読』を国語だけやっていましたが、
社会科など、読む量の多い他の教科でも有効だと思います。
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