こんにちは。奈良里紗です。
本日は、映画についてのご質問にお答えします。
私は、中学生や大学生に視覚障がいのことについて講演をさせていただく機会があります。
そのとき、必ずでるのが
「テレビって見ますか?」
「視覚障がい者に映画の話ってしないほうがよいのですか?」
などといった質問。
無理もありません。
「見えない」「見えにくい」という人の話を初めて聞くのですから。
もちろん、私はテレビも映画も大好きです。
では、実際にどのように見ているのかご紹介します。
まず、チケット購入です。障碍者手帳の活用術にも書いたかと思うのですが、映画は障碍者といくとお得です!笑
電車の運賃等と同様に、介助者扱いになる同伴者1名までチケットが1000円になります。
ですので、私はよく友達を誘うときに、「私といくといつでもレディースディだよ~」なんていっています。笑
・次に座席指定です。最近は座席指定ができる映画館が増えましたので、自分のみやすい座席を指定します。
ここで少し苦労するのは、初めていく映画館やいつもいっている映画館であっても部屋によってスクリーンの大きさやシートとスクリーンの距離が異なることです。
いつもいっている映画館であれば、だいたいどこらへんが見やすいかわかるのでそこを指定します。
それがわからないときは、スクリーンと一番前の座席までの距離がだいたい何メートルくらいあるかやスクリーンの大きさは大きいほうか、小さいほうかなどを聞き込みます。
ちなみに、全盲の人はこの点苦労しません。どの座席でも問題ありません。
・映画鑑賞映画の観賞方法は人によって様々です。
ロービジョンの人であっても、ちゃんと見たい人もいれば、ある程度、聞いて楽しめる人もいます。
私は、最初は前者でしたが、最近では、聞いて楽しむこともできるようになりました。
聞いて観る経験を積むことで、このような楽しみ方ができるようになるのだと思います。
・音声ガイドを活用した映画鑑賞最近では、NPO法人??等を中心に、音声ガイドつき映画上映も行われるようになりました。
このような情報をチェックして見に行くと、さらに楽しめるかもしれません。
また、最近では、DVDにも音声ガイドつきがあったり、テレビ放送の中にも音声ガイドつきのものがあります。
テレビの場合には、番組欄に音声ガイドがついていることが表記されています。
音声ガイドを利用する際には、副音声機能をオンにすると一般家庭のテレビでも聞くことができます。
私のオススメは「武士の一分」。
もちろん、音声ガイドで見ました。
テレビで上映していたとき、副音声で音声ガイドを聞きながら見たのですが、
説明の入るタイミングも絶妙ですばらしかったです!
あぁ~自分ってこんなに見えてなかったんだなぁ~なんて
改めて実感もしちゃいました。笑
年末・年始にむけて、面白い映画がたくさんでてきます。
ぜひ、みにいってみてくださいね~
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