今回は大学受験での特別措置についてご紹介します。
私はAO入試と推薦入試を受験したので、その経験をもとにどういうものがあったか紹介しますね。
●大学受験
願書は、すべて手書きで直筆のものといわれるところが多く、A4の願書を8分割して拡大コピーをしたものに私が直筆で記入し、それをA4に縮小コピーして提出しました。
これは、学校の先生がほとんどやってくれました。
試験問題は、36ポイントに拡大してもらいました。
小論文のある試験が多かったので、小論文の記入用紙も拡大してもらいました。
��3、1枚に100文字の現行用紙を作ってもらっていました。
枠線も太くてわかりやすいものにしてもらっていました。
解答はすべてボールペンで記入させてもらえるようお願いしていました。
間違えてしまったもにについては、二重線で訂正していました。
面接や試験会場内での移動については、親に誘導してもらうことを許可してもらう必要があります。
学校によっては、試験会場は本人以外立ち入り禁止というところもあるので、その場合には、ガイドヘルプをしてくださる方をつけてほしいことをお願いしておくと、当日、会場内で迷うことはなくなります。
特別措置については、こちらの意向にそってくださる学校と、はなっから却下する学校があります。
私は、大学に入ってからの学習のしやすさも重視していたので、このような特別措置への対応が悪い学校については受験しませんでした。
とはいっても、特別措置を受けるにあたっては、それ相応の正当な理由を添えることも大事です。
どうして特別措置が必要なのか、そこからわかっていない人も多いです。
一方的に、「特別措置が必要だ」という主張の仕方ではなく、
「どういう状態だからこういう配慮が必要なのです」という伝え方のほうが相手も納得しやすいです。そこで、準備しておくのがよいのが、
読速度・最適文字サイズ・適切な照明環境・病気に関する診断書・障害者手帳などです。診断書や障害者手帳については、自分の状態を客観的に証明するものになります。
これがないと、いくら訴えても特別措置が通りづらくなります。逆にいえば、これがあると話がはやく進むということです。
読速度や最適文字サイズ、照明環境等については、ロービジョンクリニック等がある専門家にみてもらいアセスメントをしてもらったり、医療機関が近所にない場合には、視覚特別支援学校(盲学校)に相談してみると評価をしてもらえます。
これをすることにより、自分の読速度は健常者に比べてこれだけ遅いから、このくらいの時間延長が必要なのだというふうに時間延長について伝えることができます。
※センター試験で、ある程度の時間延長の基準は決まっていますが、もしそれ以上の時間延長が必要な読速度の場合には、こういう方法がさらに有効的です。
最適文字サイズについては、【日本語】と【英語】について評価をしてもらうとよいです。
当時の私は、日本語で36ポイント、英語で72ポイントという結果でした。
言語が違うだけで、こんなにも見やすい大きさが違うのかと自分でもビックリしました。
英語の場合、小文字になると日本語の1/2くらいの大きさになるので、こういう現象がおきるわけです。
もちろん、これは私の見え方の場合なので、一概にすべての人がこんなに言語によって最適文字サイズが異なるわけではありません。
自分はどうなのかをしっかりアセスメントしてもらっておく必要があるのです。
そのほか、照明の明るさによって読みやすさが変化する目の病気、色によって見易さが変化する病気など、目の病気によって必要な配慮が異なります。
自分にはどんな配慮が必要か、医療・教育の専門家に相談して、自分ありにそれを整理するとよいです。
余談ですが、小論文の練習をするために、拡大写本のボランティアさんに私専用の原稿用紙を作ってもらっていました。
これを使って、できるだけ丁寧な文字で800文字の小論文を書くために、自分はどのくらいの時間がかかるのかなどをよく測定していました。
なんといっても、小論文の試験は見直す時間があまりとれません。そのうえ、ボールペンで書いたら大幅な修正はできない、ほぼ一発書きで勝負するような状況だったので、かなりそういう訓練を事前につみました。
おかげさまで、試験当日は時間が余るくらいの時間で小論文を書き終えることができました。
何事もそうですが、早め早めの準備、自分なりのやり方を試行錯誤しながら覚えることって大事なんですね。
参考:Q,試験における特別措置はどうしていますか?-(yuji)-
http://www.viwa.jp/article/171227880.html
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